越中舟見焼
越中舟見焼とは、棚山焼・脇坂焼・坂本焼の3つの焼き物の総称です。
最初に焼き始められたのは棚山で、弘化年間(1844~48)以前といわれ、林道整備のとき10メートル余りの有段式登釜が発見されました。釜跡からは、多数の匣鉢片と陶片が採集されています。
脇坂焼は、本陣をつとめた脇坂家の庭内の窯で明治元年から5年間ほど焼かれたもので、飴釉・天目釉の茶碗・酒器・花器など趣味的なものが多く焼かれていました。
坂本焼は、明治20年より30年頃まで、医師の坂本玄真が窯を築き焼いたもので、越中瀬戸系の鉄釉・灰釉のほかに、銅青磁釉・長石釉を用いています。
製品には茶碗・水指し・徳利・手あぶり・皿など器種も多く、相当に量産されました。
舟見焼のうち、現在まで優れたもの5点が町工芸品に指定されています。
詳細情報
所在地 | 富山県下新川郡入善町入膳3200(入善町民会館) |
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