吉原恵比須祭り
8月に開催される、吉原神社の「恵比須祭り」に歌われる吉原木遣は、北前船に乗って、北海道や日本各地の漁場をわたりあるいた若者たちが伝えたものである。なかでも、嘉永5年(1852)生まれの四十物巳之助は、天性の美声と、航海技術の卓絶さと任侠をもって謳われ、ひとたび彼がこの木遣を歌うと満座の人が鳴りを鎮めて聞き惚れたという。
「恵比須祭り」にかつがれる恵比寿丸は、そのころの北前船を型どったもので、長さ5m、重さ400kgもあり、八幡の紺田という船大工がつくったといわれる。
唄はつぎの5つに分けることが出来る。
○歌いはじめ(初出船)
全員船の下へもぐりこんで歌う。
○柱起こし(出船)
帆を上げ、各種の神仏を船の主要部分の守り本尊と見立てて歌う。
○道中ぶし(櫂節)
屋形船を担ぎながら歌う。
○道中ぶし(あかとり節)
船に入った塩水をくみ出す唄。
○いかりおろし(着座)
氏子の家に着いたときに歌う。
※令和5年は開催中止となりました。
詳細情報
所在地 | 富山県下新川群入善町吉原地区 吉原神社 |
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お問い合わせ | 入善町教育委員会事務局文化係 TEL:0765-72-3858 |